尾花沢市に縁あって移住され、自分らしく暮らしているみなさまにご協力いただきました。
今回は、令和５年3月に県外から移住された　海老原　誠さん、みどりさんの生の声をお届けします。

―今回はインタビューをお受けいただいてありがとうございます。初めてのスイカのシーズンを終えられて、今はオフシーズンですね（12月末にインタビュー）。

誠さん
そうですね。最初の年を終え、今は他の仕事をしています。農家さんは冬場は除雪など別の仕事をしている方も多いですし、私もそんな感じです。
みどりさん
今年はかなり雪の少ない冬だと周りの人みんな言うものだから。そのくらい珍しいんですねえ。

―いつもは1メートルから2メートル積もりますよ。こんな感じですね（例年の12月末時点の写真を見せる）
お２人
ああ、そうそう、そのイメージでした（笑）
誠さん
来る前は身構えてましたね。

―定住応援課にご相談いただいたのは、ちょうど前の冬でしたね。
誠さん
２月ですね。家の手配をバタバタしながらしましたね。４月からスイカの植付けが始まるから、本格的に始めるならそこから研修を！という流れでした。
みどりさん
ここに来る前は長男も娘夫婦もみんな違うところで働いていたんです。1月に開催された東京のフェアで娘夫婦から尾花沢市でのスイカ農家のキャリアプランを聞いて、みんなで行こうかと決めた後は本当に大忙しでした。

―思い切って決断されたんですね。
誠さん
前の会社には20年ほど勤めていたのですが、このままこの仕事を続けてもいいのかどうか数年前から漠然と考えていました。始めるなら違う仕事でという思いもあり、農業も視野に入っていました。妹夫婦も別職種への転職を検討いたこともあり、私も同じタイミングで決めたという感じです。

―暮らし始めた時の気持ちは、覚えてますか？
誠さん
最初の一か月は新しく住み始めた家のライフライン確保に追われました。大変でしたね。同時並行で研修もありました。体力面もやはり不安でしたね。やはり外作業メインで身体が資本なので、ついていけるかどうかは気になっていましたね。

―それは大変でしたね。
誠さん
来年からはスイカ栽培に集中して力を入れていきたいという気持ちです。スイカだけで暮らすことができるようになるのが目標ですね。夏はスイカをやりつつ、冬は自分がやってみたい仕事を探して短期間でもチャレンジしてみるのもいいかなという考えでいますね。

―前職（出版業）とはやはり仕事をした感じ、全然違いますか？
誠さん
全然違いますね。前までは基本デスクワークだったので。スイカ栽培は想像していたより楽しくできています、細かい作業も好きなので。繊細な手入れが必要ですが、それほど苦にはなっていません。

―生活面で変わったことはありますか？
誠さん
いままでは結構朝が遅めの生活だったので、生活スタイルは日が昇ったら起きて、日が沈んだらねるという感じになりましたね。

―夏場、定住応援課にお越しいただいたときもそのようなお話をいただきましたね（笑）
誠さん
そうですね。健康的になったかもしれないです。妹夫婦と別々に独立する予定でいますが、各々協力できるところとそれぞれでできるところを考えて効率よくやっていきたいなと。家族みんなで協力しながらやるんだ、と思えるので、気持ち的な余裕があり、そこは大きいなと思います。

―尾花沢に住んでみて、いいところはありましたか？
誠さん
自然がいいし、空気がきれいです！
みどりさん
私は山の景色。山が素晴らしくて、見ると感動しています。あれが癒しかしら。

―ご自身の内面の変化はありますか？
誠さん
自分軸で動けるようになったな、ということですかね。
自分のペースで動けるからいいなあと。都会はやっぱり忙しいので……。
人間って、そこに住むとそこに順応するんだなあと。チェーン店とかないし、あったらあったで便利ですけど、ないならないでそこまで困らないんだなっていうのがありましたね。

みどりさん
あまり人がいなくて、寂しいな、ということかなあ（一同笑）
家の庭で、半分はスイカを作って、もう半分にジャガイモ、キュウリ、トマト、スティックブロッコリーとかそういうものを素人ながらも作ってうまくいっています。
生まれて初めて教わったスイカを実際割ったときは、よくできたもんだねえと感動しました！

―これから本格的にチャレンジですね。これから移住する方へアドバイスはありますか？
みどりさん
大変だけども、夢を実現できたら嬉しいよ！
誠さん
移住はなんと言っても思い切りが必要かなと！ただその中でも移住先の情報収集や準備は慎重になって欲しいと思います。
新しい土地に来てそこで生活をするってとても大変だと思います。でもそれは「時間」が解決してくれます。慣れるもんですよ。今は、尾花沢に移住して本当に良かったなとあの時の決断は間違ってなかったと言えますね。

―これからもどうぞ体に気をつけて、頑張ってください！今日はありがとうございました。